トルコリラはどこまで下がる?チャートで解説!

トルコリラはどこまで下がる?チャートで解説!

 

 

どうも。10月はトルコがまさかの1.5%の利下げを発表し、「貰えるスワップが減るからヤメレー!」と叫んで血圧が上がったラフランスです。


今回はですね、ドル円上昇のおかげで上昇し、直近だと上昇トレンドに転換しているトルコリラが下げ始めたらどこまで下げるのか、これを実際のチャートを見ながら探っていきたいと思います。専門家からは「下げ始めたら一気に6円台に暴落する」なんて5か月前くらいから言われてるんですけど、一向に暴落する気配がないですね。実際下げ始めた7月中旬以降、暴落すると見せかけて反転上昇しちゃってますし...ほんと、専門家の言うことはアタラナイ。

 

面白いことに、8月、9月に引き続き、10月もトルコは利下げを発表したにもかかわらず、一切相場は反応しませんでした。1.5%のサプライズ利下げだったにもかかわらずですよ。
こりゃもう、

投資家

 

ん?あーまたトルコが利下げしたのね(ハナホジ)。


という反応の薄い投資家が多くなってる証拠ですね。

 

で、日銀が為替介入した10月21日にドル円の下げを受けて、トルコリラも下落。トルコ国内のニュースは無視されて、ドル円と同じ動きをし始めるっていうね。まったく面白い通貨ですよ。となると、今後トルコリラがどう動くは、完全にドル円の胸三寸ってわけです。

 

じゃ今後、ドル円が下げ始めたら、トルコリラがどの辺まで下げるのか、日足チャートを使ってみていきたいと思います。まずは日足チャートの分析から。

【11月最新】トルコリラの日足チャート分析

【最新】トルコリラの日足チャート分析

9月ごろから約1か月ちょっとの横ばい期間を経て、8円をブレイクして上昇かと思われたものの、10/21の日銀為替介入により、水を差されたトルコリラ。7.8円の心理的節目で反発しているものの、ドル円がどっちの動くのかを待っているかのように、小康状態が続いています。

「日本人がドルに両替をしています。」なんてことがニュースになったりしているので、もしかすると、ドル円上昇相場の終焉が近いかもしれません。「素人が手を出し始めたときが天井...」ということはよくある話ですし。

 

ドル円チャートを見ると、20日移動平均線にタッチする回数が多くなっていて、完全に20日移動平均線を割ってきました。

これはかなり上昇に弱りが見え始めた証拠なので、下がり始めたら142円くらいまで下落することも十分に考えられますね。

 

となれば、トルコリラも大きく下落するでしょうし、7.4円から7.2円くらいの間で下げ止まれば御の字かなと。実際、ドル円相場が一瞬崩れた7/22~8/2までで約0.7円下落してますからね。7.2円まで下落することもあり得ます。

【トルコリラ】今後の見通し

【トルコリラ】今後の見通し

じゃあ今後、トルコリラはどんな値動きになるのか、日足チャートを見ながら予想していきたいと思います。考えられるシナリオは2つです。

シナリオ①

ドル円が再度上昇を始めれば、△保ち合いを上抜けて、節目の8.2円を目指して上昇=上昇トレンド継続。

 

シナリオ②

ドル円の上昇が終わり、大きく崩れ始めた場合、△保ち合いを下抜けて、7/21~8/2までのような大暴落を演じる。

 

今後の見通しは完全にドル円次第って感じですね。ドル円の勢いが弱っていることは事実なので、シナリオ②になる可能性も十分にあり得ます。今トルコリラを買うのはめっちゃ危険です。

 

じゃ次はちょっと角度を変えて、最新のトルコリラニュースを見ていきます。

最新【トルコリラ】ニュース9個

最新【トルコリラ】ニュース

トルコの最新ニュースはこんな感じ↓

  1. 10月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比+85.5%(9月+83.45%|8月+80.21%|7月+79.6%|6月+78.6%)。1998年9月の80.4%以来24年ぶりの高水準を更新(10/5)
  2. 国家の破綻リスクを示す指標=クレジット・デフォルト・スワップが645bps(6.45%)と依然として高水準(9月:765bps(7.65%)、8月:783bps(7.83%)、7月:789bps【7.89%】、6月:857bps【8.57%】)|4%になると危険とされる(11/4)
  3. エルドアン大統領が「私の最大の敵が金利。一段の低下が必要だ」と発言(9/29)
  4. 10月の製造業PMIは46.4で8か月連続で50を下回る。【9月46.9、8月47.4、7月46.9、6月48.1|50を下回ると景気の悪化を示すと言われる】(11/3)
  5. 1%の利下げを2か月連続、10月には1.5%の利下げを断行【13%⇒10.5%へ】(10/20)
  6. 高いインフレ率(10月85.5%|9月83.4%|8月80.2%|7月79.6%)
  7. 実質金利の低下(10月-75%|9月-71.4%|8月-68.2%|7月-65.6%|6月-64.62%)
  8. 高い失業率(8月9.6%|7月10%|6月10.3%|5月10.6%|4月10.9%)

相変わらずいいニュースはないですね。追い打ちをかけるように9/26にエルドアン大統領が

エルドアン

 

私の最大の敵が金利だ。われわれは金利を12%まで引き下げた。これで十分だろうか。十分ではない。一段の低下が必要だ。


なんて2か月連続で金利を下げたくせに、また下げるぜ!なんて言い出す始末。そして10月には1.5%の利下げをしましたからね。「年末までには一桁台の金利を目指す」なんて言ってたので、おそらく宣言通りになるでしょう。ったく、トルコは自分のモノじゃねーんだぞ。

 

でもなんで利下げばっかりするのか?っていうと、エルドアン大統領はイスラム教徒なので、「困っている人にお金を貸すときは利息をもらってはいけない」というイスラムの聖典"コーラン"の教えを厳格に守ってるからなんですよ。たしかにエライんですけど、それが逆に国民を苦しめてるっていうね...。

 

これに加えて、国家の破綻リスクを示すCDSが645bps(11/4時点)と高水準。破綻リスクが上昇中なのに、トルコリラを買おうと思う人なんて僕ぐらいなもんですねぇ。でも、ギリシャが破綻した時なんて20,000bpsでしたから、まだまだ大丈夫と僕は考えてます(The 楽観論)。

 

ちなみにロシアは13,775bps(11/4時点)になってて、だいぶヤバイ状況です。まあ仮に国家が破綻しても国は消滅しないんですけどね。肝心なのはトルコが破綻してトルコリラが大暴落した時でも強制ロスカットされないくらいのお金をFX口座に入れておくこと。僕たちにできることはこれだけです。

 

僕はトルコに素敵な未来(石油産油国になる)が待ってると信じてるので、買いまくってます。今は下落リスクが高くなってるので、また下げ始めたらコツコツ下値を買っていこうと思ってます

 

じゃ次はですね、上昇中のトルコリラがドル円の下落とともに下げ始めたら、どこまで下げるのか?この下値メドを探っていこうと思います。

【どこまで下がる?】下値メドは3つ

あくまで僕の考えですけど、いったん意識される下げ止まりポイントは3つですね。

 
【予想】下げ止まりポイント
  1. 7.78円付近
  2. 7.62円付近
  3. 7.34円付近
 

2022年10月最新|トルコリラの下げ止まりポイント

ドル円が暴落した場合は、7.34円付近まで下落する可能性は十分にあります。ちょっと前に触れた通り、7/21にドル円が大きく下落した時に0.7円以上下落しているので、同じような下落が起きたとしてもおかしくないですからね。

まとめ

今のトルコリラ相場は、エルドアン大統領の利下げ発言よりもドル円の値動きに追随するという摩訶不思議な状況になっています。

 

最近はドル円の上昇が弱くなってきていて、"日本人がドルに両替している"なんてニュースもあるので、「素人が買いだしたら相場は終わる」という教科書通りの流れになる可能性もあります。

 

まあ下がってくれた方が安く買い集められるので僕的にはうれしいです。2023年の地下資源開発が解禁されるまでに160万通貨くらいまで買い集めるのが目標なもので地下資源が豊富な国と言われるトルコ。もし石油が出たら、スゴいことになる予感がしてます。

 

ちなみに、トルコがEUに加盟(ずっと加盟したがってる)すると通貨がユーロになって、トルコリラが消滅する可能性があるんですけど、調べてみたらEUに加盟すること自体が絶望的だってことがわかりました。EU加盟国(特にギリシャとキプロス)から相当嫌われちゃってますから。

 

あっそうそう。もしトルコリラを買うなら、スワップポイントが高い方が絶対にいいです。僕はそこそこ高いトライオートFXというFX会社で20万通貨ほど保有してたんですけど...↓

トライオートFXでトルコリラを20万通貨買った証拠画像

 

 

チキショ...もっと早くIG証券とかサクソバンク証券のようなたっぷり貰えるFX会社にしておけばよかったわ!


って激しく後悔してます。IG証券にしていれば1日8,000円も貰えたことがありましたからねぇ。

2022年6月のIG証券から提示されたトルコリラスワップポイントが1日8000円を超えた(33万通貨保有時)

 

 

時に"無知は罪になる"ことを学んだラフランスです。