スワップポイントはどうやって決まる?|FX会社で金額が違う理由

スワップポイントはどうやって決まる?|FX会社で金額が違う理由

 

 

どうも、最近スワップが低いトライオートFXからたくさん貰えるIG証券に鞍替した瞬間、貰いが少なくなり、途方に暮れてるラフランスです。前日まで平均で74円くらい貰えてたので、10万通貨買ったんですよ、そしたらそのときを待っていたかのように1日25円に減らしてくるIG証券...つくづくツイてねーなって感じてる今日この頃です。


 

さて今回はですね。

  • スワップポイントって、どうやって決まるん?
  • 国の金利が同じなのに、なんでFX会社によって貰えるスワップが違うワケ?

っていう話をしたいと思います。僕なんかは、スワップポイントが高いFX会社で取引すればええんやろ?っていうタイプだったんですけど、その決まり方、FX会社が裏でどうやって儲けてるのか?これについてちょっと興味が出てきたので調べてみました。

スワップポイントとは?

スワップポイントとは?

じゃまず、スワップポイントってなんぞや?って話なんですけど、2つの国の金利差を日割りしたものです。はい...全然意味わかんねーですね。自分で書いてても頭に"?"が浮かびます。

 

僕の大好きなトルコリラ円で説明しますね。
まずトルコの金利は、13%/年(2022年9月現在)
一方、日本の金利は、-0.1%/年(2022年9月現在)

 

金利差を求める式は、
13%-(-0.1%)=13.1%
です。
中学1年くらいにお勉強した"-"がプラスになるやつ(負の数)ですね。未だに理屈が理解できねんだよな...

 

つまり、トルコと円の金利差、13.1%がスワップポイントとしてもらえるってわけです。

 

じゃあどうやって決まるのか?調べてみると、以下の計算式で決まることがわかりました。

【計算式】スワップポイントの決まり方

【計算式】スワップポイントの決まり方

計算式は以下です。

為替レート×通貨枚数×金利差

 

じゃ仮にトルコ円の為替レートが8円として、1万通貨を購入した時のスワップポイントを求めてみます。

 

8円×10,000通貨×13.1%=10,480円
おぉ!たった1日で約1万も貰えるんか、こりゃ働かんでもええわ~」って思ったかもしれないんですけど、これは1年分の話です。

 

10,480円÷365日≒28.7円/日
1日に直すと、約28.7円もらえる計算です。

 

まあこれでも十分に高金利なんですけど、かつて2007年には1トルコリラ95円という破格のレートが付いてました。
この時のトルコ金利は画像を見る限り、16.75%で、日本は0.5%でした。金利差は16.25%です。

トルコリラが最高値だった時のチャートと政策金利

出典:エキゾチック・トルコ(HS証券P.2)

 

2007年のときには、いくらもらえたのか、計算してみましょう。
95円×10,000通貨×16.25%=154,375円/年

 

じゅ・・・じゅーごまん!?

 

1日にすると...
154,375円÷365日≒422円/日

 

いやーすごいですね。1日約422円ですよ!っておれの1日の食費以上あるな...

 

このように、為替レートと金利が上がっていれば、スワップポイントがザックザック貰える、逆にレートと金利が下がると、ロクに貰えなくなってしまうという特徴があります。だから頼むぞエルドアン、もう金利下げるとか言うんじゃねーぞ!

 

FX会社によってスワップポイントが違う理由

FX会社によってスワップポイントが違う理由

スワップポイントの計算方法がわかったところで、勘の良いあなたなら「なんでFX会社によってスワップポイントが違うんやろ?」って思ったはずです。全部一緒だったら、スワップポイント徹底比較!なんてサイトが乱立するわけないですからね。

 

これには一応理由があってですね、簡単に言うと、FX会社の儲けをどれだけ取ってるか?てことです。言い換えると僕たちがスワップポイントを貰うときに手数料が事前に引かれてるわけですね。

 

どういうことかっていうと、FX会社は銀行とかの金融機関しかアクセスできない特別な市場にアクセスできるんですよ。これがインターバンク市場と呼ばれるもので、株で言うところの日本証券取引所みたいなところですね。

 

そのインターバンク市場でFX会社は、スワップポイントが40円貰えるトルコリラを見つけたとします。すると、FX会社は僕たち顧客に、

FX会社

 

号外!今なら1万通貨で30円のスワップポイントが付きますよ~


と紹介するわけです。

 

おっ!こりゃいいぜ!」と思った僕が買ったとすると、貰えるのは30円、FX会社はインターバンク市場から40円もらって僕に30円払ったので、差し引き10円。これがFX会社の利益になるってわけです。

スワップポイントで儲けるFX会社

 

だから、FX会社は

FX会社

 

高金利なのでオススメですよ~♪


って勧めてきます。たくさん買ってくれる人が多くなれば、その分FX会社の利益も大きくなりますからね。

 

ちなみに、僕たちはインターバンク市場のスワップポイントがいくらなのかは、知ることができないため、「こんなにぼったくってんじゃねー!」って怒ることもできません。だからFX会社が自由に利益を乗っけて僕たちに提示できるんです。

 

法律はノータッチなのがイヤなところ。まあヤリすぎると、お客さんが減っちゃうのでほどほどにやってるとは思うんですけどね。

 

とはいってもですよ、中にはあり得ないくらいスワップポイントが低いFX会社があるんですよ。トルコリラ1万通貨で"たった3円"なんてところもありますね。ちょっと名前は出さないですけど、...どんだけぼったくってんだ?って話ですよ。

 

でもですね、ここがミソなんですけど、さっきのインターバンク市場。ここで提示される金額(レート)って同じじゃないんですよ。それぞれ、てんでんバラバラなレートを提示しているので、その中でベストだと思う銀行と取引ができるようになってます。これをカバー先なんて言い方をします。

 

でもこのカバー先、いわばそのFX会社の取引先みたいなものなので、自分が契約している銀行以外は取引してくれません。

 

ということは、FX会社の取引(カバー)先が多ければ多いほど、より高いスワップポイントを提示してくれる銀行を探しやすくなるってわけです。一方、トルコリラのスワップポイントが異常に低いFX会社は、取引先の中で高いスワップポイントを提示してくれる銀行が少ない可能性が高いと考えられます。もしくは、本気でぼったくってるかですね(汗)

 

とまあこういう儲けの構造になってるので、僕たちにできることといったら、できるだけ高いスワップポイントが貰えるFX会社を選ぶこと。これ一択です。

 

一応、トルコリラで高いスワップポイントが貰えるFX会社を3つ紹介してるので、よかったらチェックしてみてください。
【最新】トルコリラのスワップが一番高いおすすめのFX会社!

 

スワップポイントの発生タイミング

スワップポイントの発生タイミング

じゃそのスワップポイントはいつ発生するんだ?って話なんですけど、トルコリラを買って翌日午前7時(夏時間は6時)まで保有し続けるとスワップポイントがチャリーンと貰えます。ちなみに、夏時間とは毎年3月の第2日曜日から11月の第1日曜日までのことです。まあ夏時間の中身なんて覚える必要はないですが、「前日に買って翌日の朝7時まで持ってれば貰えるよ」ってことだけ覚えておいてください。

 

ただ、金曜日に買って土曜日まで持ってた場合は貰えません。土日はFX市場がお休みだからです。もし金曜日に買った場合、翌週の月曜日にスワップポイントが貰える仕組みになってます。

 

【お得】まとめてもらえる曜日がある

スワップポイントはまとめてもらえる曜日がある

スワップポイントは、基本1日分がチャリーンと口座に入るシステムになってます。でも、ある曜日だけ3日分もらえるんですよ。それが水曜日or木曜日。FX会社によってまとめて貰える曜日が違うので、それぞれ紹介しますね。

サクソバンク証券 木曜日
IG証券 木曜日
くりっく365 水曜日

上の3つは、トルコリラで高いスワップポイントが貰えるFX会社です。1日持っておくだけで丸3日分もらえるなんて、お得ですね~。

 

解説しておくと、サクソバンク証券とIG証券なら、水曜日に買って木曜日の朝7時まで持ってればその日の夕方までに、クリック365なら、火曜日に買って水曜日の朝7時まで持っていれば、その日の朝6時~7時過ぎの間にスワップポイントがチャリーンと口座に入ります。

貰えるはずのスワップポイントが急にマイナスになることもある

貰えるはずのスワップポイントが急にマイナスになることもある

通常、トルコリラとかブラジルレアルは高金利通貨なので、買っておけば毎日スワップポイントが貰えます。ですが、相場が急落したときや世界情勢がヤバいことになったときに、貰えるはずのスワップポイントがマイナスになることがあるんですよ。

 

これ、僕のようなスワップポイント狙いで投資してる人にとっては死活問題なので、過去にマイナスになったことがあるのか調べてみました。ごめんなさい、調べたのはトルコリラだけです...。

 

長年高いスワップポイントが貰えると評判のサクソバンク証券は、2013年までのスワップポイントが表示されていたので、マイナスだった月日を洗ってみました。

 

結論から言うと、月当たりでマイナスになった年は2020年で、4月と5月の2か月間だけでした。

  • 2020年4月:合計-44円
  • 2020年5月:合計-60円
いずれも1万通貨あたり

 

マイナスになった理由を調べてみたんですけど、2020年の4月22日にトルコ中央銀行が市場予想を上回る利下げを行い、8.75%にしたことが原因らしいです。でもそんなことはよくあることだと思うんですよね。

 

で、僕が思ったのが、コロナの流行。2019年12月くらいから中国の武漢で原因不明の肺炎が流行し始めて以来、数か月でパンデミックになったアレです。2020年3月末には100を超える国々が全面的、部分的なロックダウンをしました。

これを考えると、4月・5月がマイナススワップポイントになったのは、"経済活動ができなくなったから"というのが一番の原因じゃないかなって僕は思いました。

 

とはいっても、ずっとマイナスが続ていたわけじゃなく、6月には少ないですけど月の合計スワップポイントが134円とプラスに転じてます。未知のウィルスで「世界の終わりかも...」と思ってしまった年でも、たった2か月でプラスに転じたわけです。

 

なので、今後またマイナスになることは早々ないと思ってます。実際、2013年の鳥インフルエンザ、2014年のエボラウィルス病が流行した年でも、月単位でマイナスになったことはないですし。よっぽどの事が起きない限りは大丈夫そうです。

 

【ご用心】スワップポイントでも税金がかかる

スワップポイントでも税金がかかる

じゃ最後に、超いや~な話。税金についてです。スワップポイントをチャリーンと貰って、年間に20万円を超えた場合(会社員の人)は、20.315%の税金を持ってかれます。フリーランスや無職の人は、年間に48万円を超えた場合、税金を払わなくちゃ(確定申告)いけません。

 

ただFXの利益やスワップポイントについては雑所得なので、経費が認められます。経費を上手に使いながらサラリーマンの人は20万に抑える、フリーランスや無職の人は48万に抑えれば税金ゼロで済みます。

 

一方、「確定申告は不要だけど、住民税は払わなくちゃいけない」という意見があります。確かにそうなんですよ。納税の義務ってやつですね。でも役所からのお咎めがあるかどうかは別問題。

 

僕がサラリーマン時代、3万円くらいの雑所得を得たときがあったので、市役所にわざわざ申告に行ったんですよ。受付してくれた担当者には、「なんでそんな真面目なの?」っていう顔されましたね。

 

そこで僕は言ってやりましたよ。

 

20万は超えてないんで、確定申告はしなくていいと思うんですけど、住民税は払わなくちゃいけないんですよね?そうネットに書いてあったんですけど...


って言ったら、「まあそうですけど…」ぐらいな受け答えをされましたね。このとき初めて「正直者はバカを見る!」ってことを学びましたよ、ええ。

 

ってことで、確定申告不要の住民税だけの申告はそんなに重要視されていないようです。(肌感覚)。責任は持てないんですけど、住民税払わなくてもお咎めはないと思います。

まとめ

スワップポイントの計算方法、これ結構役に立つんですよね。たとえば、今のトルコリラが7.8円として1万通貨買った場合の計算式は以下の通りです。

7.8円×10,000通貨×13.1%(金利差)=10,218円/年
10,218円×365日≒27.9円/日

 

たとえば、これからトルコリラのスワップポイント狙いで投資するとしたら、27.9円以上貰えるFX会社を選ぶのがベストです。この計算式を知っておくと、「このFX会社は、平均よりスワップポイントが高いのか、低いのか」を判断する基準になるので、FX会社選びに役立ちますよ。

 

ちなみに、トルコってインフレしてるし、通貨は絶賛暴落中だし、「ちょっとこの国ヤバくね?」って感じるんですけど、調べてみると地下資源国だし、原油の埋蔵量がサウジアラビア以上なんて言われたりするんですよ。

 

これなら破綻することもないし、通貨もそのうち上がるでしょ」って話をしてるので、もしよければ、時間があるときにでも読んでみてください。